
当院の裏側矯正の特長
1)都内有数の低価格な価格設定
当院では裏側矯正を都内有数の低価格にて行っております。当院には複数名の矯正認定医が在籍しており、リーズナブルな料金ではありますが質にこだわった丁寧な治療を行っております。
2)骨と歯根までわかる状態で装置を設計できます
(骨・歯根付きセットアップ:オプション)
裏側矯正の装置はオーダーメードです。従来は型をとって、ワックス上に歯を並べて装置を製作する方法が一般的でした。
現在ではAIの普及によりCT画像から骨内の歯根を抽出することがクラウド上で行えるようになりました(骨・歯根付きセットアップ)。また3Dプリンターの普及により、歯科医師が自院にて歯槽骨内の歯根の位置を細かく確認しながら装置を製造することができるようになりました。
この技術を使用して院内で装置が製作できる医院はまだ非常に少ないと思われます。
赤丸の青い歯をご覧ください。出っ歯だからといって歯根を前に出すと骨から容易に出てしまいます。骨と歯根の位置を確認しながら設計すると、歯根が骨から出ないように設計できます。この方法を用いる前は裏側矯正では約1~2%の患者様で前歯の神経が死ぬ(失活)副作用が出ていましたが、この方法を導入した2023年秋以降では失活のトラブルは確認されていません。
緑丸をご覧ください。歯と歯の根が骨の中でぶつかっています。従来のワックス上で歯を並べる方法では確認ができなかったのですが、骨・歯根付きセットアップなら事前にこのような状態になりにくいように設定することが可能です。歯の根と根がぶつかると歯が動かないのですが、レントゲンを撮るまではなかなか気付くことは難しく、再度セットアップ模型上の歯を並べなおして柔らかいワイヤーに戻ると半年前後時間をロスします。
骨・歯根付きセットアップを行うことで、神経が死ぬトラブルが減り(安全性の向上)、治療期間の延長を防ぎ調整管理料を節約できる可能性が高まります。
裏側矯正とは?

歯の裏側に矯正装置をつけることで、周りの人に気づかれにくい状態で矯正治療を行うことができます。同じように審美的な歯の矯正法としてはマウスピース矯正(インビザライン)がありますが、それぞれに利点欠点があります。詳しくはこちらをご覧ください(インビザラインvs裏側矯正 矯正歯科医が教える使い分けかたとは・・?)。
表側矯正でできる治療のほとんどを裏側矯正で行うことができます。インビザラインとは違い、抜歯の矯正まで含めてしっかりと対応が可能で適応症の制限はほとんどありません。
裏側矯正は開業医を主体に発展してきた技術です。矯正医を養成する歯科大学矯正科では表側矯正のトレーニングを積むことしかできません。
裏側矯正では綺麗に治らないと言われていた時代もありましたが、現在では熟練した矯正医が治療を行えば表側矯正と遜色の無い治療結果を得ることができます。
裏側矯正を行うには表側矯正を行うよりも、より高度な技術が必要です。矯正専門医院であっても、毎日裏側矯正の診療を行っている医院はかなり少数です。当院では2023年12月時点で200名以上の裏側矯正の患者様が通院中です。豊富な治療経験に基づいた治療を行っております。
当院では、比較的簡単な治療はマウスピース矯正、抜歯を伴うものや、やや難しい症例は裏側矯正治療を勧めることが多いです。裏側矯正専門医院を受診すれば簡単な症例でも裏側矯正を勧められ、マウスピース専門医院を受診すれば難しい症例なのにマウスピースを勧められることになるでしょう。
患者様のご希望をもとに、専門的な知見を交えて、患者様のそれぞれの状況により適した矯正のやり方を探っていきます。
裏側矯正の料金
裏側矯正の料金は検査料・矯正料本体・調整管理料・困難加算・抜歯代等の合計金額となります。当院は内税表記なので消費税ぶんの金額が別途かかることはありません。
矯正料金総額の目安についてはこちらをご覧下さい。
(表側矯正の料金も併記しております)
裏側矯正の装置の説明

① ブラケット
当院の裏側矯正治療では主に日本製の「Clippy-L」、および「ALIAS」という世界最小レベルの装置を使用しています。
違和感は少ないほうですが、装置装着後1カ月程度は滑舌が悪くなるなどの症状が出ることがあります。徐々に慣れてきますのでご安心下さい。
② 矯正用インプラント

近年日本でも薬事承認された矯正用インプラントは矯正の臨床に革命を起こしました。これまで不可能だった歯の動きが新たにできるようになり、抜歯せずに治療が行えることも増えました。
矯正用インプラントは裏側矯正と非常に相性が良いです。
当法人の矯正用インプラント埋入本数は5000本以上であり、日本でもトップレベルの実績です。国内で矯正用インプラントを販売するプロシード社からの累計購入本数は2023年1月時点で5000本を超えており、国内開業医で2位の本数です。
矯正用インプラントは従来型の装置に比べるととても小さいので違和感が少ないです。痛みを心配される方もおられますが、通常埋入後の痛みは歯を抜歯した痛みに比べてもずっと弱いものです。
矯正専門の歯科医師は麻酔すら自分でやらない先生が半分以上ですが、当院は日本口腔インプラント学会専門医の資格を持つ理事長をはじめとしてインプラントに精通しておりますのでご安心下さい。
③ 奥歯表側ワイヤー
裏側矯正でも、状況により奥歯の表側に装置をつけることがあります。前歯に金属色のものはつきませんのでご安心下さい。
④ バイトアップ(青いプラスチック)
裏側矯正の装置をつけるとき、装置をつけるところに下顎の歯が噛み込むことがよくあります。特に上顎の裏に装置をつけたときに下顎の前歯がぶつかることが多いです。そのままでは装置が壊れてしまうので、治療の初期の段階でかみ合わせを上げる目的で奥歯に青いプラスチックをつけることがあります。白いプラスチックを使うと後で削るときに歯との境目が分からなくなるので青いプラスチックを使います。
裏側矯正の装置ができるまで

1) 初診相談、検査、前処置
初回初診相談→検査→診断カウンセリングの後、必要な虫歯治療などを行います。金属の冠はプラスチックの仮歯に交換したりします。
2) 裏側矯正の型どり・スキャン
ご入金頂いた後、装置製作に入ります。
表側矯正の場合は既製品の装置を接着するだけですが、裏側矯正の場合はあらかじめ完成形の予測模型(セットアップ模型)を作製し、それをもとにオーダーメードの装置を製作していきます。
従来はワックス上で装置を製作しておりましたが、現在では歯を動かす量を1度単位、0.1mm単位で確認しながらデジタルセットアップを行っております。
最近はクラウド上でAIを用いた歯槽骨内の歯根抽出が可能となり、3Dプリンターと合わせて院内で装置製作が可能となっています(※歯槽骨内の歯根抽出にはオプション費用がかかります)。これまではブラックボックスだった歯槽骨内の歯根の位置を確認しながら装置を製作できるようになり、治療の精度が大きく向上しました(まだ対応できる医院はごく少数と思われます)。
裏側矯正ではブラケット間距離が狭く、特に前歯などはワイヤーの屈曲による調整が難しい場合が多いです。治療中にワイヤーによる調整が難しいところをあらかじめ想定し、セットアップ模型での歯の配列に反映させていくことが大切です。
当院ではこうした作業を専門資格をもつ歯科医師自身が行っており、歯科技工士による作業以上の精度で装置を製作することが可能です。
3) 装置装着
裏側矯正のブラケットを正確な位置につけるために、コアとよばれる装置をつくります(上の写真でピンク色の部分)。
歯にブラケットを接着剤で装着後、コアの部分を撤去します。
多くの場合、下の前歯などが装置にぶつかってくるので、前述のバイトアップを青いプラスチックにて行います。
そのあと、ワイヤーをセットしていよいよ裏側矯正のスタートです!
裏側矯正のメリット
1) 適応症の制限が少ない
審美的な矯正方法には他にマウスピース矯正(インビザライン)がありますが、抜歯を伴う矯正などを綺麗に仕上げることは困難です。
裏側矯正には適応症の制限がほとんどありません。裏側矯正を行うには高度な技術が必要ですが、表側矯正で治療できるもののほとんどは裏側矯正にて治療が可能です。
2) 装置が目立たない!

人前に出てしゃべる機会の多い方、職業柄、装置が見えては困る方に向いています。滑舌が悪くなるのを心配される方もおられますが、問題がでるとしても最初の1カ月程度であることがほとんどです。
結婚式がある場合にも、装置を外す必要がないので、余分な通院回数や費用はかかりません。
3) ホワイトニングをしながら矯正が可能!

表側矯正を行うと、どうしても装置周囲の黄ばみなどが避けられません。
裏側矯正の場合は、前歯の表側には装置がついていないので、オフィスホワイトニングを併用しながらの矯正も可能です。
(マウスピースを使うホームホワイトニングは装置にぶつかるので行えません)
4) 歯並びの改善がすぐに実感できる!
表側に装置がついていないので、歯並びがよくなったことが自分にも周囲にもわかりやすいです。通常は半年程度で前歯が並んでくるので、綺麗になった歯並びを実感できます。
5) 食事のとき詰まった物がみえにくい!
ワイヤー矯正の場合、繊維質のものがワイヤーにからまりやすいですが、表側矯正の場合は食片がつまった状態が周囲の方に見られやすいです。裏側矯正の場合は食片がつまったとしても周囲の方には気づかれずに済みます。
6) 虫歯になりにくい!

裏側矯正は表側矯正よりも虫歯になりにくいというデータがあります。歯の内側に装置があるので、虫歯を抑制する唾液の循環が多い環境にあることなどが理由とされています。
7) コンタクトスポーツを行うときにより安心!
サッカー、バスケット、ボクシングなどコンタクトスポーツを行う場合、接触時に表側矯正だと口唇や頬の内側を傷つける恐れがあります。
裏側矯正の場合はそうしたリスクをより軽減することができます。
裏側矯正のデメリットと注意点

1) 治療できる医院が限られる
裏側矯正は大学ではほとんど行われておらず、マスターするためには裏側矯正の症例の多い医院に勤めるか、自分で学んでいくしかありません。日常的に裏側矯正をおこなっている医院は東京都心の矯正専門医院の中でも限られているので、地方で裏側矯正の経験が豊富な医院を探すのはかなり難しいでしょう。
2) 料金が高くなる
裏側矯正の装置は全て患者様個人の状態にあわせてカスタムメードで作っていきます。また、裏側矯正は表側矯正にくらべて高度な技術が必要になります。
そのため裏側矯正の料金は表側矯正に比べて1.5番~2.0倍程度の料金設定になっていることが多いです。
3) 時間がかかる

裏側矯正は表側矯正に比べて半年程度治療にかかる時間が長くなる傾向があります。裏側矯正は装置を作る時間が必要になるのと、治療終盤の細かい歯の動きの調整に時間がかかります。
ただ、表側矯正と同様に治療を開始して約半年程度たてば前歯は綺麗に並びます。矯正治療は見た目の改善は早いです。裏側矯正は治療終盤のDetailingが難しく、やや時間がかかるということです。
4) 最初滑舌が悪くなるときがある
裏側矯正の装置をつけて最初のうちは、滑舌がやや悪くなるときがあります。裏側矯正の場合は舌に口内炎ができることがあり、発音に影響が出る場合があります。
通常、影響が出るのは1ヵ月程度です。大事な用事が1か月以内に無いときに装置装着することを勧めています。通常はだんだん慣れてくるので、装置の違和感が原因で装置を外すようなことは非常に稀です。
5) 簡単な矯正に裏側矯正はオーバースペック?
治療の手軽さから言えば、インビザラインに軍配があがります。裏側矯正は最も万能な審美的な矯正法ですが、あまりデコボコが強くない場合などはより簡便なインビザラインを用いたほうが良い場合もあります。
6) 表側に装置が必要なことがある

奥歯の外側に表側矯正のような金属色の装置が必要になる場合があります。一番奥歯の内側に裏側矯正の装置をつけるスペースが無い場合や、奥歯がハサミ状咬合である場合などです。
前歯に金属色の装置がつくことはありませんが、顎間ゴムをかけるためのプラスチック製のフックの装着が必要になる場合があります。
7) 奥歯の噛み合わせを上げることがある

裏側矯正の装置に歯が咬み込んでしまう場合には、奥歯の咬合面に青いプラスチックを貼り付けて噛み合わせを上げる場合があります。最初のうちは食べにくいですが、約3ヶ月程度で外せることが多いです。
8) 歯ブラシがやや大変になる
裏側矯正はマウスピース矯正のように外すことができないので、お食事の後の歯ブラシはやや大変になります。また表側矯正に比べると、装置に絡まった繊維質のものが外しにくいです。
ただ裏側矯正の装置がある歯の裏側は唾液が循環しているので表側矯正に比べてむし歯になりにくいというデータがあり、またインビザラインのように食事のたびにいちいちマウスピースを外さなくて済むというメリットもあります。
9) 噛み合わせの深い方は表側矯正のほうが良い場合がある

噛み合わせの深い過蓋咬合の患者様の治療を裏側矯正で行うことは可能ですが、噛み合わせを上げるのは表側矯正のほうがより容易であり、その限界値も表側矯正のほうが勝ります。
後戻りも考えてより多めに噛み合わせを上げたい場合には、表側矯正を選択したほうが良い場合があります。
10) 前歯が内側に傾きやすい
特に抜歯症例の場合の下顎前歯で顕著です。前歯を後ろに引いていくとき、前歯はどうしても内側に倒れやすいです。そうなりにくいようにセットアップ模型の段階で工夫したり、ワイヤーをうまく曲げたり、急いで前歯を引かないようにしたり・・いろいろと工夫はしますが、一度内側に倒れてしまった前歯の修正を行うのは簡単ではありません。
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