(症例)上下裏側矯正(フルリンガル・小臼歯4本大臼歯1本抜歯)

組み写真

矯正装置、レントゲン

上下裏側矯正(フルリンガル)、小臼歯4本、大臼歯1本抜歯の症例です

小臼歯4本抜歯の症例は最も基本的で一般的な矯正の処置方法でありながら、プロから見ればその歯科医師の力量がよくわかります。小臼歯をしっかり咬ませることができるかどうかは矯正専門の歯科医師の腕の見せ所です。
上下裏側矯正で小臼歯4本抜歯の矯正を綺麗に仕上げられる歯科医師は矯正専門であっても本当に少ないと思います。マウスピース矯正専門医院のほとんどは、表側矯正すらできません。
歯列の状態は重度の叢生(そうせい:凸凹のこと)です。抜歯部位は上下左右4番のほか、右上6番を抜歯して右上7・8番(8番は親知らずのこと)を手前に牽引しています。マウスピース矯正での対応は不可能に近いと思われます。
全体的に綺麗に仕上がりましたが、反省点を挙げるとしたらレントゲンでわかる右上2番の歯冠の遠心傾斜でしょう。当院は1年に1回、パノラマレントゲンとCTを撮影して歯根の並行性(パラレリング)とハウジング(骨内における歯根の位置)を確認していますが、今回は治療期間の関係でDetailingをやり切れませんでした。
2023年秋からはアメリカのクラウド上のAIを用いてCT画像から歯根の抽出ができるようになり(※矯正専門でも最先端です!)、セットアップ模型を作る段階から歯根の位置をチェックできるようになったので、これからの症例はパラレリングやハウジングの問題による再セットアップ(装置の作り直し)が減り、治療期間も短縮できると思います。
(Instagramでは写真がもう少し多く載せてあります。良かったらご参照下さい)

リスク・・・・歯根吸収、失活
費用・・・・・約120万円(調整管理料を含む総額)
期間・・・・・約36か月

●診療時間
平日:11:00~13:00 / 15:00~20:00
土日:10:00~13:00 / 14:30~17:30
※水・祝祭日休診

オペレーター
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